冷麺の違いを徹底解説! 盛岡・韓国・平壌の特徴と焼肉のシメで「失敗しない」選び方

焼肉のシメとして不動の人気を誇る「冷麺」。 しかし、お店によって「白い麺」だったり「黒い麺」だったり、食感がまるで違うことに戸惑った経験はありませんか?
実は冷麺には、発祥や原料によって明確な「種類」があります。 これを知らずに注文すると、「想像以上にコシが強くて噛み切れない」といった失敗をしてしまうことも。
この記事では、今さら聞けない冷麺の種類や違い、そしてお酢やフルーツが入っている理由を徹底解説します。
正しい知識を身につけて、自分好みの最高の一杯を選べるようになりましょう。
【この記事で分かること】
- 「盛岡冷麺」と「韓国冷麺」の決定的な違い(麺・スープ・具材)
- なぜ冷麺に「お酢」や「フルーツ」が入っているのか?その理由
- かみむら牧場で楽しめる本格「盛岡冷麺」のこだわり
01.そもそも冷麺とは?知っておきたい発祥と「3つの種類」
普段何気なく食べている冷麺ですが、そのルーツを辿ると、朝鮮半島の食文化や歴史と深く関わっていることがわかります。 まずは、冷麺がどのように生まれ、どのように日本で独自の進化を遂げたのか、その背景を押さえておきましょう。
冷麺の歴史|朝鮮半島の冬の保存食がルーツだった?
「冷麺」という名前から、夏の食べ物というイメージを持つ方が多いかもしれません。 しかし、本場朝鮮半島では、冷麺はもともと冬の料理として食べられていました。
かつての朝鮮半島の冬は非常に厳しく、野菜などの食材が手に入りにくい環境でした。 そこで人々は、秋に収穫した穀物(そばや小麦)で麺を作り、保存食として漬けておいた「トンチミ(大根の水キムチ)」の汁をスープとして利用しました。
オンドル(床暖房)で暖まった部屋の中で、冷たいスープに入った麺を食べるのが、当時の贅沢であり、冷麺の始まりと言われています。 これが現在でも、韓国で「冬に食べる冷麺が一番美味しい」と言われる理由の一つです。
日本で進化した「盛岡冷麺」とは?誕生の秘話
日本で一般的に親しまれている「盛岡冷麺」は、実は日本で独自の進化を遂げた料理です。
そのルーツは1954年、岩手県盛岡市で開業した焼肉店「食道園」の店主、青木輝人氏(朝鮮名:楊龍哲)によって考案されました。
青木氏は、故郷である朝鮮半島の北部の味を日本で再現しようと試みましたが、当時の日本ではそば粉を使った麺の「黒っぽい見た目」や「独特の強い食感」がなかなか馴染みませんでした。
そこで、日本人の口に合うように改良を重ね、そば粉の代わりに小麦粉とデンプンを使用することで、透き通った白い麺と、ツルッとした喉越しを実現しました。
これが、現在の盛岡冷麺の始まりです。
3大冷麺の違い|「平壌冷麺」「咸興冷麺」「盛岡冷麺」
冷麺を語る上で欠かせないのが、3つの大きな分類です。これを知っているだけで、メニュー選びの際に「どのタイプのお店か」を判断できるようになります。
・平壌(ピョンヤン)冷麺
現在の北朝鮮の首都、平壌発祥の冷麺です。もっとも伝統的なスタイルで、そば粉を主原料としています。スープは「トンチミ(水キムチ)」の汁に、牛やキジで取った出汁を合わせた、淡白でさっぱりとした味わいが特徴です。麺は噛み切りやすく、風味豊かです。
・咸興(ハムフン)冷麺
北朝鮮北東部の咸興地方発祥の冷麺です。この地域はそばの栽培に適さなかったため、ジャガイモやサツマイモのデンプンを主原料として麺が作られました。非常に強い弾力とコシがあり、細くて歯ごたえがあるのが特徴です。スープよりも、辛いタレ(ヤンニョム)で和えて食べる「ビビン冷麺」として提供されることが多いです。
・盛岡冷麺
日本で生まれた冷麺です。平壌冷麺のスープと、咸興冷麺の麺のコシをヒントにしつつ、小麦粉とデンプンを使って日本風にアレンジされています。太めの麺と、牛骨ベースのコクのあるスープが特徴で、キムチの辛味(カクテキなど)を合わせて楽しみます。
02.「盛岡冷麺」と「韓国冷麺」は何が違う?原料・麺・スープを比較
「冷麺」を注文したときに、「白くて太い麺」が出てくるか、「黒くて細い麺」が出てくるかの違いは、主に「盛岡式」か「韓国式(平壌式)」かの違いによるものです。 ここでは、さらに具体的にその違いを比較していきます。

【原料の違い】盛岡冷麺の「白い麺」と韓国冷麺の「黒い麺」
もっとも分かりやすい違いは「麺の色」です。
・盛岡冷麺(白):主な原料は小麦粉と馬鈴薯(ジャガイモ)デンプンです。そば粉を含まないため、白く透き通った見た目をしています。表面は滑らかで、箸で持ち上げるとずっしりとした重量感があります。
・韓国冷麺(黒・灰):主な原料はそば粉です(つなぎにデンプンや小麦粉を使用)。そばの殻ごと挽く場合もあり、黒っぽい灰色をしているのが特徴です。日本そばに近い風味を感じることができ、ヘルシー志向の方にも人気があります。
【食感とコシ】強い弾力の韓国式、ツルツル食感の盛岡式
食感の違いは、好みが大きく分かれるポイントです。それぞれの良さを知って選ぶことが大切です。
・盛岡冷麺の食感:「コシが強い」と表現されますが、ただ硬いだけでなく、表面はツルツルとしていて喉越しが良いのが特徴です。押し出し製法で作られる太麺は、モチモチとした弾力があり、噛むほどに小麦の甘みを感じられます。
・韓国冷麺の食感:デンプンの比率が高いタイプ(咸興式に近いもの)は、非常に強い弾力があり、「なかなか噛み切れないほどのコシ」を楽しむのが醍醐味です。本場韓国では、食べる前にハサミで麺を切ってから食べるのが一般的です。一方で、そば粉の比率が高い平壌式は、比較的歯切れが良く、そばの香りを楽しめる食感です。
【スープの違い】牛骨のコクか、水キムチのさっぱり味か
スープのベースも大きく異なります。
・盛岡冷麺のスープ:日本の焼肉店で提供されることを前提としているため、牛骨や牛スネ肉をじっくり煮込んだコクのあるスープが主流です。そこに醤油や塩で味付けをし、しっかりとした旨みを感じられる仕上がりになっています。
・韓国冷麺のスープ:
伝統的なスタイルは、水キムチの漬け汁(酸味のある汁)と肉の出汁を合わせたものです。酸味と発酵の風味が強く、非常にさっぱりとしています。日本の焼肉店の「韓国冷麺」でも、お酢の酸味を最初から効かせているケースが多く見られます。
03.なぜ冷麺に「お酢」や「フルーツ」が入っているのか?美味しい食べ方
冷麺には、ラーメンやうどんにはない独特のトッピングや調味料があります。 なぜお酢を入れるのか、なぜスイカや梨が乗っているのか。そこには単なる「飾り」以上の、理にかなった理由が存在します。
冷麺にお酢を入れる理由|スープの味変と健康効果
冷麺と一緒に必ずと言っていいほど提供される「お酢」。これを回し入れるのには、2つの大きな理由があります。
- 脂っこさを中和し、さっぱりさせるため焼肉を食べた後の口の中は、どうしても脂が残っています。お酢に含まれる酸味は、脂っこさをリセットし、味覚をリフレッシュさせる効果があります。また、牛骨ベースのスープにお酢を加えることで、コクの中にキレが生まれ、最後まで飽きずにスープを飲み干すことができます。
- 衛生面と殺菌効果(歴史的背景)冷蔵技術が発達していなかった時代、生のスープや麺を安全に食べるために、殺菌作用のあるお酢をかけて食べる習慣が生まれたと言われています。現在では衛生管理が徹底されていますが、その名残と味の相性の良さから、お酢は必須アイテムとして定着しています。
冷麺のフルーツ(梨・スイカ)は「究極の口直し」の役割がある
冷麺のトッピングとして、夏はスイカ、冬は梨、あるいはリンゴや缶詰のチェリーなどが乗っていることがあります。
「食事の中に甘い果物は合わない」と感じて避けてしまう方もいるかもしれませんが、これには焼肉のシメならではの重要な役割があります。
それは「辛さと脂のリセット(口直し)」です。
キムチの辛味が溶け出したスープを飲んだ後に、果物の甘みを挟むことで、口の中のヒリヒリとした刺激を和らげる効果があります。
「辛い・しょっぱい」スープと、「甘い・冷たい」フルーツを交互に食べることで、最後まで飽きずに食べ進めることができるのです。
また、焼肉の脂でこってりした口の中を、果物のフレッシュな果汁がさっぱりと洗い流してくれます。 デザート感覚で最後に食べるのも良いですが、合間に挟むことで、より一層冷麺のスープの旨みを感じられるようになります。
焼肉のシメに冷麺が最適な理由を解説
以上のことから、冷麺は単に「冷たくて美味しい」だけでなく、焼肉という食事の締めくくりに最も適した構成のメニューであると言えます。
熱い火の前で温まった体をクールダウンさせ、お酢で脂っこさを切り、フルーツで後味をさっぱりとさせる。 これほど理にかなった「シメ」は他にありません。
04.汁あり?汁なし?「ビビン麺」と「冷麺」の違い
メニュー表を見ていて、「冷麺」の隣に「ビビン麺」という文字を見かけたことはありませんか? どちらも冷たい麺料理ですが、その味わいは対照的です。
スープで味わう「ムル冷麺」と、混ぜて食べる「ビビン冷麺」
韓国語で「ムル」は「水」を意味します。つまり、私たちが一般的にイメージする、たっぷりの冷たいスープに入った冷麺は、正確には「ムル冷麺(水冷麺)」と呼ばれます。
一方、「ビビン」は「混ぜる」を意味します(ビビンバと同じです)。 「ビビン麺(ビビン冷麺)」は、スープがほとんどなく、コチュジャンベースの真っ赤な辛いタレと麺をしっかりとかき混ぜて食べる料理です。
辛い食べ方が好きならビビン麺!味付けの特徴
・ムル冷麺: スープの旨みと酸味を楽しむ、さっぱり系。辛さはキムチで調整するため、辛いのが苦手な人でも食べやすい。
・ビビン麺:唐辛子の刺激的な辛さと、コチュジャンの甘みを楽しむ、濃厚系。基本的にかなり辛い味付けになっていることが多いため、辛いものが好きな人やお酒のアテとして楽しみたい人におすすめです。
05.かみむら牧場なら「盛岡」も「韓国」も選べる!充実のラインナップ
かみむら牧場では、好みに合わせて選べる3種類の冷麺をご用意しています。
その日の気分や、お肉の食べ合わせに合わせて、自分にぴったりの一杯を見つけてください。
気分で選べる3つの冷麺メニュー
かみむら牧場の冷麺は、王道の「盛岡式」から、さっぱりとした「レモン」、そして通好みの「韓国式」まで幅広く楽しめます。

・ザ!盛岡冷麺
迷ったらコレ!日本人の口に合う「白い麺」を使用した王道の冷麺です。ツルッとした喉越しと、程よいコシを楽しみたい方に最適です。
・爽やか!レモン冷麺
盛岡冷麺をベースに、レモンの酸味を効かせた清涼感あふれる一杯。カルビなど脂の多いお肉を食べた後のシメに、口の中をスッキリさせたいときにおすすめです。
・韓国冷麺
そば粉を使用した「黒い麺」が特徴の本格派。独特の風味と強い歯ごたえを楽しみたい、冷麺通の方に選ばれています。
「KAMIMURA BAR」のキムチやナムルで自分好みにアレンジ!

かみむら牧場の魅力といえば、新鮮な野菜やサイドメニューが食べ放題になる「KAMIMURA BAR(カミムラバー)」です。
ここにある食材を使って、冷麺をさらに美味しくカスタマイズしてみましょう。
・追いキムチで辛さアップ:バーにある「白菜キムチ」や「カクテキ」を追加トッピング。シャキシャキ食感と辛味が増し、パンチの効いた味になります。
・ナムルで食感をプラス:「もやしナムル」などを乗せれば、野菜も一緒に摂れてボリューム満点の一杯に。
そのまま食べても美味しいですが、食べ放題ならではのアレンジで、自分だけの「最強のシメ冷麺」を作って楽しんでください。
06.よくある質問
Q1.そばアレルギーでも「盛岡冷麺」は食べられますか?
A.
一般的に盛岡冷麺は小麦粉とデンプンを主原料としており、そば粉を使用しないケースが多いですが、店舗によっては同じ製造ラインでそば粉を含む製品を扱っている場合や、隠し味に含まれる可能性があります。アレルギーをお持ちの方は、必ず店舗のアレルギー情報を確認するか、スタッフへお問い合わせください。
Q2.冷麺に入っているフルーツはいつ食べるのが正解ですか?
A. 決まったルールはありませんが、辛さを感じた時の「舌休め」として途中で食べるか、食後のデザート兼消化促進として最後に食べるのがおすすめです。
Q3.子供でも食べられる辛さですか?
A. かみむら牧場の冷麺など、多くの焼肉店の冷麺はスープ自体には辛味がなく、トッピングのキムチで辛さを調整するタイプが一般的です。キムチを別添えにしたり、抜いたりすることで、お子様でも美味しく召し上がれます。
07.冷麺の違いと特徴を理解して、焼肉のシメを最高の一皿に!
今回は、焼肉のシメに欠かせない「冷麺」の種類や違い、美味しく食べるための雑学について解説しました。
・盛岡冷麺は、小麦粉とデンプンを使った「白い麺」で、ツルツルとした喉越しと強いコシが特徴。日本人の口に最も合うスタイル。
・韓国冷麺は、そば粉を使った「黒い麺」や、デンプンを多く含んだ「非常にコシの強い麺」など、地域によって特色が異なる。
・冷麺のお酢やフルーツは、脂っこさを解消し、消化を助けるための理にかなった組み合わせである。
「ただの冷たい麺」ではなく、計算された一品であることを知れば、味わいも格別になるはずです。
かみむら牧場では、こだわりのスープと麺を使用した本格的な「ザ!盛岡冷麺」をご用意しています。 ぜひお店で、最高のシメの一杯を体験してください。