カルビはどこの肉？実は“部位名じゃない”って本当？焼肉カルビの種類と違いを徹底解説！
焼肉屋のメニューで、ほぼ必ず目にする「カルビ」。
それだけ身近な存在なのに、「カルビって牛のどこの部位？」と聞かれると、意外と曖昧なまま注文している人も多いのではないでしょうか。
さらに最近では、「カルビ」「上カルビ」「焼きすきカルビ」など、種類も増えてきています。
違いが分からないまま選んでしまうと、「思っていたのと違った…」と感じることも。
この記事では、カルビの正体・部位・種類の違いを、焼肉好きの大人が「なるほど」と納得できるよう、雑学も交えて丁寧に解説していきます。
【この記事で分かること】
- カルビは牛のどの部位
- 「カルビ」「上カルビ」「焼きすきカルビ」の違い
そもそもカルビって何？牛のどこの部位のこと？
カルビの語源と意味｜実は「部位名」じゃないって知ってた？
まず大前提として知っておきたいのが、カルビは牛の正式な部位名ではありません。
カルビの語源は、韓国語の「갈비（ガルビ）」。意味は「あばら」、つまり肋骨まわりの肉を指します。
韓国では、骨付きのあばら肉を焼いて食べる文化があり、その料理名として「カルビ」という言葉が使われていました。
この食文化が日本に伝わる過程で、【骨付き → 骨なし】【家庭料理 → 焼肉店メニュー】へと形を変え、「あばら周辺の肉＝カルビ」という考え方が定着したのです。
日本の焼肉で使われている「カルビ」は、料理名・商品名としての呼び方であり、解剖学的な部位名ではない、という点が重要です。
カルビは牛のバラ肉｜アバラ周辺が使われる理由
日本の食肉流通において、カルビとして使われる肉の多くは、牛のバラ肉（トモバラ）に分類されます。
農林水産省や日本食肉格付協会が示す牛肉の部位区分でも、バラ肉は「腹部・あばら周辺」とされています。
このバラ肉がカルビ向きな理由は、大きく2つあります。
まず一つ目は、脂がのりやすい構造。
バラ肉は赤身と脂が層になって重なっており、焼くことで脂が溶け出し、ジューシーさとコクが生まれます。
二つ目は、火を入れる調理との相性の良さ。
焼くことで香ばしさが増し、タレとの相性も抜群。これが、カルビが焼肉の定番になった最大の理由です。
カルビには種類がある！部位ごとの味と脂の違い
バラ肉の中でも違う｜カルビが一種類じゃない理由
「カルビ＝バラ肉」と聞くと、一種類しかないように思えますが、実はバラ肉の中にも複数の部位が存在します。
バラ肉は牛の胴体の中でも面積が広く、部位によって【脂の入り方】【赤身の量】【肉質のきめ細かさ】が大きく異なります。
そのため、焼肉店では状態の良い部分・やわらかい部分・脂質の良い部分を選別し、
・カルビ
・上カルビ
・特上カルビ
といった形で提供するようになりました。
これは単なるネーミングではなく、肉の個体差と部位差を前提とした、日本独自の焼肉文化と言えます。
脂・食感・旨みで好みが分かれる
カルビの魅力は、「脂が多い」だけではありません。脂がしっかり入ったカルビは、焼いた瞬間に立ち上る香りと、噛んだときの満足感が魅力です。
一方で、赤身とのバランスが良いカルビは、脂の重さを感じにくく、何枚でも食べやすいのが特徴。さらに、質の高いカルビほど脂の融点が低く、口の中でスッと溶けるような食感になります。
この違いを知っていると、「今日はガッツリ」「今日は軽めに」など、その日の気分や体調に合わせたカルビ選びができるようになります。
カルビと他の焼肉部位、何がどう違う？
カルビとロースの違いを比べてみる
カルビとよく比較される部位が「ロース」です。ロースは牛の背中側に位置し、筋肉のきめが細かく、赤身中心の部位。対してカルビは腹側で、脂が多く、焼いたときの香ばしさが際立ちます。
・肉の旨みをじっくり味わいたい → ロース
・焼肉らしい満足感を求めたい → カルビ
という違いがあり、どちらが上というより、役割が違う部位と考えるのが正解です。
カルビとハラミ、選ぶならどっち？
ハラミは内臓肉（横隔膜）に分類されますが、見た目や食感は赤身肉に近いのが特徴です。
脂は控えめで、やわらかく、後味もさっぱり。「カルビは重いけど焼肉は食べたい」という人には、ハラミが向いています。
こってり派ならカルビ、あっさり派ならハラミ。
この選び方を覚えておくと、焼肉の満足度がぐっと上がります。
かみむら牧場で楽しめるカルビの種類と特徴
カルビの個性と味の幅を知ることで、焼肉の選択肢がぐっと広がります。
かみむら牧場では、薩摩牛を中心に多彩なカルビが楽しめます。
薩摩牛についての記事はこちら！
【徹底解説】薩摩牛とは？特徴・産地・焼肉で人気の理由までわかりやすく紹介
- ◆薩摩牛 カルビ(税込1,078円)
- 薩摩牛のバラ肉を使用した、焼肉らしいジューシーさと旨みをしっかり味わえる王道カルビです。焼いたときに立ち上る香ばしさと、口いっぱいに広がるコクが特徴です。
- ◆薩摩牛 焼きすきカルビ（税込968円）
- 甘辛いすき焼き風の味付けで楽しむカルビで、焼くことで肉の旨みとタレのコクが一体となり、いつもの焼肉とは違った味わいを楽しめます。
- ◆薩摩牛 とろカルビの焼きしゃぶ（洗いダレ/特製ポン酢）(税込1,078円)
- 脂のりの良いカルビを薄切りにし、さっと焼いて食べる焼きしゃぶスタイル。洗いダレや特製ポン酢で、薩摩牛の旨みをさっぱりと味わえる一品です。
- ◆炙りカルビ (税込528円)
- 軽く炙ることで香ばしさが増し、脂の甘みが引き立つ一品。サシが多い部分でも重すぎず食べやすいのが特徴。
- ◆うま味噌カルビ（ポーク）（税込561円）
- 味噌ダレで漬け込むことで、脂の濃厚さに深い旨みがプラス。白ごはん派に特に人気の味付け。
- ◆スタミナにんにくカルビ（ポーク）（税込561円）
- にんにくの香りが薩摩牛の甘い脂と相性抜群。ガッツリ食べたい人やスタミナ系が好きな人におすすめ。
是非かみむら牧場の多彩なカルビをご堪能ください！
※提供内容は予告なく変更・終了となる場合がございます。
カルビの部位についてよくある質問
Q1. カルビは牛の正式な部位名ですか？
いいえ。カルビは主に牛のバラ肉を指す、焼肉用の呼び名です。
Q2. 上カルビはどこの部位ですか？
バラ肉の中でも、脂質ややわらかさに優れた部分が使われることが多いです。
Q3. カルビはなぜ脂が多いのですか？
腹部に近い部位で、脂肪がつきやすい構造をしているためです。
Q4. カルビとロース、どちらが高級ですか？
部位ではなく肉質やランクによって価値が決まります。
Q5. カルビの食べ比べには意味がありますか？
部位や脂質の違いを体感でき、自分の好みを知るのに最適です。
まとめ｜カルビを知ると、焼肉はもっと楽しくなる
カルビは、ただ「脂が多い肉」ではありません。
- 牛のバラ肉という部位特性
- 脂・赤身・食感の違い
- 種類が生まれた背景
これらを知ることで、焼肉は「なんとなく注文するもの」から自分で選んで楽しむものへと変わります。カルビの種類が選べる店は、それだけ肉と向き合っている証拠。
次に焼肉へ行くときは、ぜひカルビにも注目してみてください。きっと、焼肉の楽しさが一段深くなるはずです。
